実家じまいとは?必要な準備や実家の処分方法を解説!
親が亡くなったあとや施設へ入居することになったとき、誰も住まなくなった実家をどうするかは避けてとおれない問題です。
「空き家にしておくのは不安だけど、何から手をつければ良いかわからない」と悩む方も多いでしょう。
そこで今回は、実家じまいの意味や必要とされる理由、実家じまいを始める前の準備、実家や荷物の処分方法について解説します。
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実家じまいとは何か?
まずは、実家じまいとはどのような行為を指すのか、なぜおこなう必要があるのかについて見ていきましょう。
実家じまいとは?
実家じまいとは、親が暮らしていた家、または自分がかつて住んでいた実家を手放す・片付ける一連の行為を指します。
具体的には、不動産の処分(売却・解体など)や家具・遺品の整理などを含み、精神的にも物理的にも大きな負担となる作業です。
実家じまいが必要な理由
実家じまいが必要となる代表的な理由として、親が亡くなった、または高齢者施設へ入居して誰も住む人がいなくなったことが挙げられます。
また、実家を相続しても、すでに別の場所に住まいを構えているときには処分を検討せざるを得ません。
誰も住まない実家を空き家として放置しても、固定資産税や維持管理費がかさむだけです。
老朽化が進むと倒壊リスクが高まり、ご近所トラブルにも発展しかねません。
さらに、適切な管理がおこなわれていない空き家は、景観の悪化や防犯上のリスクなどを招くとして、自治体から「特定空家」に指定されることもあります。
実家が特定空家に指定されると、それまで適用されていた住宅用地の特例が解除されるため、固定資産税の負担が重くなります。
くわえて、自治体の指導を無視して放置を続けると、行政代執行によって強制的に解体され、100万円以上の費用を請求される事態にも陥りかねない点に注意が必要です。
実家には思い出が詰まっており、なかなか手放す決心がつかないこともあるでしょう。
しかし、放置していても状況は悪化するばかりで、いざ相続後に慌てて処分しようとすると、費用も手間も想像以上にかかるケースがあります。
そのため、親が元気なうちから「実家じまい」の意識を持ち、家族で話し合いを始めることがスムーズな対応につながります。
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実家じまいをする前の準備
実家じまいをスムーズに進めるためには、事前準備が重要です。
感情的な負担が大きいだけでなく、相続の問題も絡むため、段取りを意識しながら慎重に進める必要があります。
ここでは、実家じまいをする前に必要な準備について解説します。
準備①家族と話し合う
実家じまいの第一歩は、家族全員で話し合うことです。
実家の今後について、関係者全員の意見を確認しておくと、のちのトラブルを回避しやすくなります。
具体的には「誰が相続するのか」「売却か解体か、どう活用するか」「思い出の品や仏壇などはどうするか」などを決める必要があります。
また、親がまだ元気で判断力のあるうちに、相談を始めることも重要です。
判断ができなくなったあとでは、成年後見制度などの手続きが必要になることがあり、実家じまいがスムーズに進まなくなる可能性があります。
準備②財産の確認
相続の対象となるのは、実家だけではありません。
相続手続きをスムーズに終わらせるためにも、親がどのくらいの財産を所有しているのかを把握しておきましょう。
また、相続人が複数いるときは、財産分与の話し合いを並行して進めておくとスムーズです。
不動産の評価額を知りたいときは、不動産会社に査定を依頼しましょう。
準備③住み替えを検討する
親が健在のうちに実家じまいをするには、住み替え先を検討する必要もあります。
同居するか、賃貸物件を借りるか、高齢者施設へ入居するなど、親と話し合って最適な選択肢を検討しましょう。
ただし、住み替えにあたっては、初期費用や引っ越し代など相応の費用がかかってくる点に注意が必要です。
住み替え費用の確保が難しいときには、実家を売却して現金化するのも選択肢のひとつです。
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実家じまいにおける不動産と荷物の処分方法
実家じまいの準備を整えたら、いよいよ実家そのものと家財の処分に移ります。
ここでは、実家じまいにおける不動産と荷物の処分方法、処分にかかる期間や費用相場について解説します。
実家の処分方法
今後も実家を活用する予定がないのなら、売却が視野に入ってきます。
空き家のまま放置するより、早期に売却して資産化したほうが、固定資産税の負担軽減にもつながります。
実家の売却方法は「そのままの状態で売却する」「解体し更地にして売却する」のおもに2種類です。
築年数や立地、建物の状態により、建物付きで売れるか、更地で売却したほうが良いか最適な方法は異なります。
たとえば、築年数が古くても建物の状態や立地条件が良いときには、まずそのままの状態で売り出す方法を検討することをおすすめします。
買い手側にとって「リフォームして活用する」「建て替える」の2つの選択肢があるため、より広域なターゲットに訴求が可能な方法です。
解体費用を負担しなくても良いというメリットもあります。
建物の状態がボロボロで見た目が悪いときは、解体して更地の状態で売り出したほうが、より早く買い手が見つかる可能性が高まります。
ただし、多額の費用をかけて解体しても売却できるとは限らないため、解体する前に不動産会社に相談したうえで、適切な売却方法を考えてもらいましょう。
荷物の処分方法
実家に残された荷物を処分するには、まず残したいものと手放すものとに仕分けする必要があります。
思い出が詰まったものを処分するには勇気がいりますが、スムーズに実家じまいを進めるには思い切りが大切です。
また、ものによっては、リサイクルショップやフリマアプリなどを使って現金化できることがあります。
もし実家を片付ける時間の確保が難しいときには、不用品回収業者に依頼する方法も選択肢のひとつです。
買取にも対応している不用品回収業者に依頼すると、結果的に処分費用を軽減できる可能性があります。
実家じまいにかかる期間
実家じまいにどのくらいの日数がかかるかは、ケースバイケースです。
たとえば、家のなかの家財道具などを不用品回収業者に処分してもらうときには、1~3日ほどの期間がかかります。
自分たちでおこなうときには、1年以上の期間がかかることも珍しくありません。
その後、不用品を片付けた実家を売却するまでには、平均で3~6か月ほどの期間がかかるといわれています。
ただし、物件の状況によって、それ以上の期間がかかるおそれがある点は覚悟する必要があります。
実家じまいにかかる費用相場
実家じまいをおこなうにあたっては、さまざまな費用がかかります。
たとえば、実家の不用品を業者に依頼して片付けてもらう方法を選択したときは、5万円以上の費用が必要です。
不用品の量によっては、さらに費用がかかるかもしれません。
また、実家を売却する方法を選択するときにも、仲介手数料や印紙税などの諸費用で、20万円以上の費用がかかると見込んでおいたほうが良いでしょう。
もし実家を解体してから売却するときには、数十万~百数十万円ほどの費用がかかってきます。
万が一のときに慌てないようにするためにも、実家じまいをおこなう方法によって、どのくらいの費用がかかるのかは事前に把握しておきましょう。
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まとめ
実家じまいとは、単なる「家の片付け」ではなく、家族の思い出や財産をどう受け継ぐかを考える大切なライフイベントです。
「空き家にしておくのが心配」「親が住まなくなったあとの家をどうするか不安」な方は、早めに話し合いを始め、段階的に準備を進めることをおすすめします。
また、実家の処分方法には「そのままの状態で売却する」「更地にしてから売却する」の2種類があります。
建物の状況なども考慮し、最適な処分方法を選びましょう。
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